心をこめて故人を偲ぶ、送り出す
仏壇は、大きさと材質によって種類が分けられます。たんすの上に置ける小型の上置きタイプ、半間で地袋つきの仏間用、半間の仏間用、そして一間の仏間用の大型タイプ。大きなものは高さが大人の背丈ほど、幅が1メートルほどになります。
材質は、塗り仏壇(金仏壇)と唐木仏壇の2種類に大別できます。塗り仏壇は、杉、松、ひのきなどに漆を塗り、その上から金箔を施した絢爛豪華なタイプ。唐木仏壇は、金箔は用いず、黒檀、紫檀、桑、けやき、桜といった耐久性のある材質の木目を生かしてつくられるものです。最近では、家具調の仏壇も出回り、洋風の部屋に置いても違和感のないデザインが人気です。
仏壇は、材質によって値段が変わるとも言われます。ご本人の希望や宗派にそったものを鑑みた上で、予算を組むといいでしょう。
仏壇とは毎日向き合いたいもの。あまり行かない部屋や高い位置などは、供養にとても不便です。家族がいつも接していられるよう、身近な場所に置きましょう。座った姿勢から拝められる位置であることも大切です。
私たち一家が頭を抱えたのは、仏壇の向きについてでした。これには諸説あり、南・東・西向きが良いとされていますが、厳密に守らなくてはいけないものではないようです。それよりも、湿気のある場所や直射日光が当たる場所は避け、神棚がある場合は神棚と向かい合わないようにすることが大切ということです。
仏壇も葬儀と同じく、時間がない中で選ばなくてはいけないことがあります。生前に選んでおくことができれば最高ですが、それが叶わなかった場合、まずは大きさや宗派の制約を重視して、購入するといいかもしれません。仏壇の買い替えは珍しいことではないそうで、吟味してより上質なものに買い替えることは、「末広がり」として縁起が良いそうですよ。
仏壇を家に置くということは、お寺を家の中に持ってくるということ。毎日、丁寧に拝みたいものです。
日常の礼拝は、仏壇に食べ物やお花を供え、毎朝晩に灯明をともし、線香をあげたあと読経するのが基本。朝は炊きたてのご飯を備え、お茶や水も毎日新しくします。旬の食べ物やいただきもののお菓子などは、まず仏壇に供えてから、わたしたちはお下がりをいただきます。
手入れや掃除も大切です。毎日、簡単なからぶき程度の掃除をして、ほこりがたまらないようにしましょう。年に数回、故人様の命日やお彼岸、お盆の前などは念入りに掃除をします。お手入れ方法は材質や仕様によって変わってきますので、仏壇屋さんに相談することをおすすめします。